当社ではどのような建築プランでも総漆喰仕上げをご提案しています。多様な建材が開発された現代において、
総漆喰は贅沢だと思われがちです。しかし、私たちはオリジナルの施工方法を開発し、お客さまの要望に合わせながら、リーズナブルに家をつくることができますから、「本当に希望の叶う会社と出会えた」という声を多くいただいています。
漆喰など自然素材でつくった家のよさは、モデルハウスを兼ねている「ラソンブレ」で実施に壁に触ってもらうなどして体験してもいただけますが、
当社で家を建てられたお客さまは、完成した家に住み続けてその真の心地よさを実感されています。
例えば喘息で吸入器を手放せない方が住み始めて一年経ち、吸入器をほとんど使わなくなったということや、
花粉症で毎シーズンにはたいへんな思いをしている方が、ほとんど症状が出なくなったということをうかがっています。
シックハウス症候群に悩むなど過敏な方は言わずもがな、住む人に優しい、温もりと息遣いを感じることのできる、本物の健康住宅なのです。
私は18歳の時から大工として働いていますが、最初から今のような、総漆喰の家に輸入もののアンティーク家具を合わせるという仕事をしていたわけではありません。
見習いから始めて職人仕事を仕込まれ、25歳の時に独立し、以来夢中で家を建ててきました。
若さにまかせて体の動く限り働き、そして働いた分稼ぐことができました。
よりいいもの、より高い品質をめざして、無限に続く階段を喜んで昇っていました。そんな状態で30代半ばまで走り続けていたところで、ひと息ついたのです。
ちょっと立ち止まり、建築という仕事のあり方や業界の商習慣、周りの人々、そしてもちろん自分自身を見つけ直しました。
次第にそれまでの家づくりに違和感を覚えるようになり、つくりたい家のかたちを模索する日々が続きました。
しかし、考えても考えても、なかなか答えを得ることができません。
そんな時、妻が手がける造花を私も習いました。
布を染め、イメージをつくり、アレンジしてブーケにする作業は木材をのこぎりで切ったりするのとは対極の世界でした。
そうした柔らかいものに触れ、感覚が180度変わったように思います。
その後、イギリスとフランスに視察に行き、古い重厚な家具を何世代にもわたって受け継ぎ、現代の暮らしにおいても使い続ける世界を見たのです。
自分が実現したい家と暮らしはこういうものだと、ようやく答えにたどり着いた思いでした。